私がフラメンコをはじめたキッカケ話!@高橋愛夜

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フラメンコに対する純粋な思い

 

フラメンコロイドのアヤです。

私はスペインに住んだことがないので、自分の実体験からフラメンコを得たことはとても少ない。

少ないが、私の人生においてまるで宝物のように輝く経験はある。

また、フラメンコをやることで知った世界、衝撃、感動、葛藤はたくさん経験あり、
フラメンコに出会ったことで自分の人生は確実に豊かなものになった。

というのも、
私は小学校の頃からずっと真面目だけで過ごしてきた。

ひとりっ子で両親が揃って高校の校長先生という家庭環境の中、
普通の人よりも遥かに固く、そして世間知らずのまま育って行った。

高身長は物凄くコンプレックスだったが、!
幸い部活では、それが生かせるバレーボールに出会い、
家に帰れば、ただ黙々と真面目に勉強をしていた。

部活と言っても全国大会に出たチームのキャプテンを務めていたので、
今では考えられないくらいのスパルタで来る日も来る日もあざを作りながら
勝利のために真面目に練習を繰り返す日々を送っていた。

そんな私がなぜ「フラメンコ」なのか?

その理由を話してみたいと思う。

私は早稲田大学に入学したのをキッカケに、
18歳で田舎である栃木県の宇都宮から都内に出てきた。

先ほども言ったが、
世間知らずだった私は、地下鉄に乗ることさえままならなかった。

そんな私が「大学に入ったら今までと違ったことをしよう!」
と心の中で漠然と考えていた。

早速サークルに入ってみようと思い、
探し始めた時に目に留まったのがフラメンコとゴスペルのサークルだった。

意外にもそのふたつが自分の心に刺さった。

フラメンコというとテレビで観たことがあるな…
程度の知識しかなかったがあまりみんながやっていなさそうだったし、
それまでの自分と真逆なものへの好奇心と、心機一転新しいことにチャレンジしたい
という気持ちで散々悩んだ挙句、私はフラメンコを選んだ。

フラメンコとの初めての出会い…大学1年生の時だった。

今では恥ずかしいから封印しておきたかったが、
最初は踊りからスタートした。

よく言われることだが、
フラメンコの踊りは高身長にはあまり向かない。

もちろん、そんなことは知る由もなく始めた。

しばらくすると、衣装を着ている自分が鏡に映るたび、
目をそらすもう一人の自分がいた。

そんな感じの生活を半年くらい続けていたある日のこと。

仲間からカンテを一緒に習わない?
と誘いが来た。

もともと歌を歌うのが少し好きだった私は、
またもや自分とは真逆の好奇心から二つ返事で習うことに決めた。

踊りとは全く違う雰囲気を感じながら、
教えられた歌詞とメロディーを歌ってみた。

「あやちゃん!すごい上手だね!歌に向いてるんじゃない?」

それは、自分が発したことで初めて褒められたことだった。

有名なB.Bキングというブルースギターの巨匠がインタビューで、

「ギターを弾き始めたきっかけは何ですか?」

と問われたのに対して、

「誉められたからだよ。みんな褒められた経験が必ずあるはずだ!」

と答えた話をまっちゃんから聞いたことがある。

私も全く同じである。

人から褒められて「嬉しい」という経験をしたのがフラメンコの歌を歌うキッカケになったのだ。

それまでまともに歌ったことのない自分が歌っていて、今までにない幸福感を感じ、
しかも人からも関心を持たれる…

これは自分には新鮮で驚きの体験だった。

 

私はそもそも主体的な人間ではない。

 

音楽も人からの影響で聴き始めることが多く、
人から勧められるものだから途中で飽きて聴かなくなることもしばしばだった。

 

学生時代は他の音楽もあれこれ手を伸ばしてみたが、
その中でもフラメンコはずば抜けて「カッコいい」し、とにかく楽しい!
といった印象だった。

聴き飽きずに、何度も聴くのは結局フラメンコのCDばかりだった。

ろくにスペインやフラメンコのことを知らなかった自分が、
これだけ魅了され続けるのはまさしくフラメンコの持つチカラだと思う。

最初はただのサークル活動、と思って始めた。

が、
すぐに違和感にぶち当たった。

なんか格好を真似してそれっぽくやるけど、白々しいし、ウソっぽいし、カッコよくない。

「どこまでが趣味でどこからが趣味じゃないんだろう?」

そもそもその考え方が間違いだった。

フラメンコはヒターノの生活、人生から生まれたと後に知った。

なるほどな…そりゃ自分にとって謎が多いのがわかるな。

もしフラメンコを知ろうとして
「ちょっと面白そうだから」も「趣味ではじめてみた」もないのだ。

フラメンコ人は生まれた時からそう決まってて、そう生きる人生。

趣味でちょっと、の気持ちでやってたら、そりゃ違和感あるわけだ、と。。

違和感が言葉になるまでに時間は相当かかったが、今ではハッキリ言える。

カウンセラーの仕事をしている自分、ネガティブになりやすい自分、
そして喋るのが苦手な自分、、誰もがそうなように、私にもいろいろな面がある。

そんな自分が自分のままでいていいのがフラメンコ。

そして、私にとっていろいろな出会いを与えてくれて、
私の人生を何倍も豊かなものにしてくれたのがフラメンコである。

 

ここまで読んでくれてありがとうございます!