もしも〇〇だったらというのは、よくいう話だけど、
もしフラメンコロイドをやっていなかったら間違いなく
こんなに旅はしていない。
食にも今ほど興味を持っていなかっただろうし、釣りだってしていなかったと思う。
そして、こんなにたくさんの人と出会うことはなかった。
もともと活発な方ではないから、古い知り合いは昔の自分とのギャップに驚くみたいだ。
以前、千葉でライブをやったときに中学時代の友達が見にきてくれた時も、
人前で歌っている事、MCでしゃべっている事に
「そこまで驚かなくっても。。。」っていうほど驚いていた。
それくらい、中学校時代の自分は人前で活発に話すなんてイメージとは程遠かった。
というより、ひとりの方が好きなくらいだった。
まぁ高校時代もだいたい同じようなもので、
卒業後、多摩美に入って環境の変化もあって人前が苦手ってほどじゃなくなったけど
自分自身は「垢抜ける」なんて感じと程遠かった。
そんな自分が、、、
今、この歳にして人生の中で一番動き回っている。
40代にも青春があるのか 笑!
「ロイドは3人であんなに全国を回ってすごいね」って言われることが増えてきたけど、
それでも実際のツアーの行程やその他の活動の内容を知ると必ず驚かれる。
「そんなに一緒にいて、揉めないの?」とか聞かれることもあるんだけど、
もちろん一度ツアーに出ようもんなら密着度が半端じゃないから、
各々当然うっとうしい時もある。普通の事だと思う。
でも!ロイドがすごいのは、
そんなことより一緒にいる刺激や面白さの方が完全に勝ってるってところ。
ひとりの方が好きだった、あの自分が 笑!
なんでそんなことが言い切れるかっていうと、
いつも旅が終わると圧倒的に面白かった記憶の方が多いから。
日本各地の岬や山々やたくさんの素晴らしい景色だって、
現地の人と飲んだお酒だって、
数え切れないほど食べたラーメンだって、
一人だったら全然違った印象だったはずだし、
まず自分一人ならその場所に行くことすらなかったはず。
そんなロイドもはじめは、組んでは解散していくグループの一つと思われてたんだろうけど、
今では僕ら3人を飛び越えて、「ロイド」そのものがキャラクターとして個性を持っている。
何かの用事でいろいろな人に電話やメールをしても
「まっちゃん、あやちゃんによろしくね」って言われるだけじゃなくて、
「ロイドの二人によろしくね」と言われることが増えて、
その度に、「フラメンコロイド」っていうシンボルが以前より大きくなって、僕ら自身その一部なんだなと実感するようになった。
そして、実はフラメンコロイドは3人じゃない。
ホームである藤沢で普段から支えてくれる人たち、
各地で力を貸してくれる人たち、
僕らと同じように、彼らも年を追うごとに「ロイド」に愛着を持ってくれている気がするのはエゴかな?
そして、まだ会った事がないけれどyoutubeやラジオを楽しみに待ってくれる人たち、
気づけばいろいろな場所で、いろいろな方達に思い出してもらえるロイドになっていた。
これから先も
生まれて7年の「ロイド」がドンドン成長していくのを自分自身とても楽しみにしている。
阿部真
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