ミゲル・ポベダとトマティート…憧れと疑問の貴重なフラメンコ体験

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今回は、自分がセビージャの

「フンダシオン・デ・クリスティーナ・へーレン」

に通っていた頃の話。

 

時は2003年の春…

 

初の長期滞在(3ヶ月)で、
毎日ワクワクドキドキしながら、

 

朝は学校、午後はバルに入り浸り、
夕方からは踊りのアカデミアへ足を運ぶ。

 

そしてメインは夜で、
明け方までフラメンコスポットを徘徊するという
その当時の自分にとってはまさに至福の時間を過ごしていました。

 

スペインの通年クラスは
10月に新学期がスタートして6月には終わってしまう。

というわけで、

4月といえば日本でいう3学期のような感じで、
自分を除くクラスメートはもうみんな何曲も覚えていて、
年度末の6月にある発表会に向けて仕上げに入っている状態。

 

以前の記事でも書いたように学校とはいえスペイン人で
通っている人の中にはすでにフラメンコで仕事をしている人も多かったので、
クラス中以外でも休み時間なんかに急にブレリアが始まることも珍しくありませんでした。

 

そんなフィエスタの中心には、

 

最近ではVicente Amigoのツアーにも
同行している踊り手のChoroチョロや、

 

歌い出すと一気に空気を持っていってしまう、
見るからにヒターナという風貌のLa Fabi ラ・ファビをはじめとする…

 

アーティストの卵みたいな人たちがいて、
それを取り巻くようにパルマを打ちながら楽しんでいる人達がいました。

 

初めて、自分より若い人たちのフィエスタを見た自分は興味津々で
毎日クラスよりもそのフィエスタを楽しみにしていました。

 

ところがそんな事も慣れてしまえば当たり前で、
もっといろいろなフラメンコが見たいと思うようになりました。

 

その時には何も疑問には思わなかったんですが、
今にして思うと既にどこかもの足りなさを感じていたんでしょうね。

 

そんなわけでだんだんとフンダシオンの外のフラメンコを探し始めたんです。

 

劇場公演

 

滞在していた時期が春だったこともあって
セビージャにはフラメンコがあふれていました。

 

劇場公演も多くて、
セビージャならアンダルシア州が後援して行われる
Flamenco viene del surフラメンコビエネデルスールというフラメンコ公演のシリーズが有名でした。

 

Teatro Central テアトロセントラルで必ず火曜日に組まれる
プログラムで2月から5月にかけて10公演くらいあってその期間は
少なくとも2週間に1回以上のペースでフラメンコがある計算です。

 

他にも木曜日には同じような企画が、
El Monte エルモンテ(今は経営母体が変わって名前も変わりましたが)
という小劇場で組まれていたのでどんなに何もなくても毎週火曜か木曜には劇場公演がありました。

 

これだけでも凄いんですが、

さらに

それとは別にMaestranzaマエストランサ劇場や
Lope de Vegaロペ・デ・ベガといった大劇場の公演もあり、
気になる公演を全て見に行ったら毎週時間もお金もあっと言う間に飛んでいくほどの密度なんです。

 

そんな風に聞くと、
聴きたいアーティストが目白押しのように思うかもしれないけれど、
実際は意外にもそんなことは全くなくてそれだけ公演があっても、
自分が本当に聴きたいアーティストの公演があるとは限らないんです。

少なくとも自分にとっては。

 

では、

その頃自分が最も聴きたかったというと
その筆頭はMiguel Povedaミゲルポベダでした。

 

以前にも書いたように自分にとってアイドル的存在だったので、
スペインに行ったら必ず聴くぞ!と思っていたし、

 

そもそも有名だからライブもたくさんあるだろう、くらいに簡単に考えていました。

 

他にも日本を出る前からスペインで聴きたい人のリストははっきり決まっていて、
CDでその声に驚き絶対に生で聴きたいと思ったMontse Cortesモンセ・コルテス、
そして日本では聴き逃したDuquendeドゥケンデの二人も聴けるだけ聴こうと決めていました。

 

今にして思うとPotitoポティートがベスト3に入っていないのは、
まだブレリアの本当の魅力に気づいていなかった証拠なんですが、、、、

 

さて、

もちろんスペインでのライブは
日本では見られないような素晴らしいものがたくさんありましたが、

 

いつもどこかに

でも!ミゲルはもっと凄いんだろうな!

 

という思いがあって、
その気持ちは時を追うごとに募っていきました。

 

ミゲルポベダ

 

そんなある日、

Giraldilloヒラルディージョっていう無料の情報誌を物色していると、、、

 

セビージャの欄には特に興味があるライブを見つけられなかったので、
ダラダラとコルドバやグラナダの欄を見ていた時のこと。

 

…!!!

 

すごーーーく小さな文字だけど、

 

Miguel Povedaの文字が!!!

 

あった!! ついに!

 

そしてさらに

 

Tomatitoの名前が!!!

 

まさかのトマティートとミゲルのコンビ!

 

そんな組み合わせは他のどのポスターでも見たことはない!

 

しかも明日じゃないか!

 

これは行くしかない!!!

 

瞬間的にもう何があっても行くことは決定!

 

さて、少し落ち着いて確認して見ると、

 

場所は?

 

Seron セロン

 

セロン?

初めて聞く場所だ。

 

まぁあとで調べることにして、さらに詳細を見ると、、、

日付の他に掲載されているのは

Miguel Poveda,  Tomatito ,   seron,   
casa de( ??? 地元の公共施設らしき名前)  20:30h

要するに◯月○日にミゲルポベダとトマティートがセロンのcasaナントカでやりますよ。

これだけ。。。。

建物の住所も書いてないし、問い合わせの電話番号もない。

 

まぁその当時は電話しても大して話せなかったけど、、(~_~;)

一応ライブがあることを信じるけれど、ちょっと心もとない。

※アンダルシアではライブのキャンセルはそんなに珍しくはないです。

 

ただ何にしても

憧れのミゲルを生で聴きたい。

という熱い思いは一切揺らがずに当日の朝を迎えました。

 

セロン

前の晩、友達に聞いても誰も知らなかったこのセロン。

大丈夫か?

 

まずはどこにあって、どうやって行くのかもわからない。

電車の駅と長距離バスの駅を行ったり来たりした後、
最終的にバスの案内所のおばちゃんが知っていました。

ホッ

まぁ知ってること自体は当たり前なんだけど、、(−_−;)

 

おばちゃんによると、
セロンはアルメリア県にある小さな村で、
電車の駅はないけれどバスは通っているらしい。

ほほぅ

ヒラルディージョにはグラナダって書いてあったのに。。。

これだからスペインは気を抜けない。

 

ただしバスを乗り継いで行くと
多分今日中にはつかないはずだから、

まずはOsunaオスーナ行きの電車で
Guadixグアディというグラナダ県の街まで行って、
そこからバスに乗り換えてセロンまで行くのが早いとのこと。

 

おお!グアディか!

 

歌い手Chocolateチョコラーテが歌う
タラントの歌詞で聞いたことがある。

 

そもそもアルメリアってタラントの発祥の地だったよな?

 

なんだか、ここへ来て急に
タラントのルーツをめぐる冒険みたいになってきたけど、
とにかく何が何でも今晩20:30には会場に着かないと。。。

 

朝から各駅を行ったり来たりしたせいで
結構時間を食ってしまった自分は、
大急ぎでサンタフスタ(電車の駅)へ向かい、
オスーナ行きの電車に乗車したのが12時くらい。

後から調べたんですが、出発地のセビージャから目的地のセロンまでは400km。

 

日本で言えば東京→名古屋より遠くて
京都よりは手前くらいの距離なんで、
この時点では20:30の開演には順調すぎる滑り出し  (^ω^)

それでも、

一応車掌に「これってグアディに行くよね?」と確認すると

なんと、、、

え?行かないよ。 それ1本前か1本あとね。

(*⁰▿⁰*)

やべっ

慌てて次の停車駅 Dos Hermanas ドスエルマーナスで降りたけれど、
グアディまで行く電車はなんと1時間半待ちする羽目に、、、

 

結局グアディに着いたのは16時過ぎになってしまいました。

 

ガランとした駅には、
普通なら待合所を兼ねてあるようなバルすらもなかった記憶があります。

 

時間ちょっとやばいな、、、と思いながらも、
グアディに降り立った瞬間にそんな心配を忘れてしまいました。

理由はその昼間のような明るさ。

太陽は日本の感覚で言うと午後13時くらいの高さから
ギンギンと照っていて夕方になってるなんていう気配は全くない。

 

そして何より
そんな心配をしている余裕がないくらいすごく暑い。

 

とりあえずバス停を探すけれど、、、見当たらない。。

 

セビージャも電車の駅とバスターミナルは、
全く離れた場所にあるからそこまで驚かないけれど、
一番まずいのは道を尋ねようにも人が見当たらないってこと。

とにかく何もない、道を訊く人もいない。

 

今にしてして思えば単純にシエスタの時間だったんだけど、
あまりにも閑散とした一帯の様子はもし白黒写真で写したら
100年前の写真です、って言っても通用するくらいの荒涼としている。

 

グアディ

フラメンコオタクの自分は
タラントの歌の舞台に立ってるぞ!!とベロンベロンに陶酔しまくりながらも、
とりあえず多分あっちが街だろうという方向に歩いてみた。

 

自分の勘を疑いながらも5分ほど歩くと、
遠くの方に工場の煙突みたいなモノが見えてきました!

 

少なくとも人はいそうだなと思うと少し明るい気分にはなってきたけど、
実はこの時点で携帯の充電がなくて時間も分からない状態の自分は、
必死に大丈夫間に合う!!!と言い聞かせて歩いていました。

 

結局、その数分後道を行く人と出会い、
グアディのバスターミナルがここから5キロ(通行人情報)
離れた街中にあることが分かったんですが、
時間を聞くともう16時半をとっくに回っているじゃないですか。

 

そこからは、さっきまでの感傷的な気分は吹き飛んで
競歩でもするように炎天下の中をひたすら歩くこと1時間以上。。。

 

最後の方は自分に気合を入れながら必死の形相だったから、
かなり怪しい東洋人だっただろうなぁ (~_~;)

 

やっとグアディの街中にあるバス停に着いたのは
18時発のバスがプラットホームに入ってくる直前でした。

 

電車に乗る前に買ったペットボトルの水も飲み干していたので、
頭も体もフラフラしていましたが、出発前にトイレに行き、
頭から水を浴びて身体中を流し終えると不思議なほど元気になって、
それと同時に猛烈にライブが楽しみになってきました。

 

やった!なんとかライブには間に合いそうだ!

 

小さな村の小さな体育館

バスは山道をくねくねと走って
1時間半弱かけてとうとう目的の村セロンに到着しました。

 

バスの時計が正確なら、もうすぐ20時。

 

この時間になるとさすがに陽が傾いて、
山あいのセロンの坂道をオレンジに染めています。

 

本当にものすごく綺麗だったんだけれど、
そんなことには一切目もくれず会う人会う人に
今日ミゲルポベダはどこでやるの???

と聞きまくる自分。

 

だって、そもそもその建物がどこにあるかわからないから、
もし町外れにでもあったら完全にアウトですからね。

 

実際、フラメンコのペーニャなんかは中心地からかなり離れていることも珍しくなくて、
それまでにも何回か「えっ!ここまでお前歩いてきたの?正気か?」
と言われてきた経験から場所に着くまでは決して安心しなくなっていました。

 

でも、そんな心配は無用でした。

 

4人目にあった10代前半の女の子に
あそこ!と指さされた場所は今立っている坂道を登り切った辺りでした。

ありがとう!!!!

と言った自分の顔はものすごい笑顔だったはず。

 

そんなわけでなんとかギリギリ間に合って

いざ会場の入り口へ。

あれ??

扉が閉まっている。

 

フリーズする自分。壁時計を見ると20:25。

 

他にも待ってるらしい人が2,3人はいるけど、誰もが不安そうに見える。

 

日付間違い、、、、はない。

何度も確認したからなぁ。

まさかのヒラルディージョの誤植、、、 (*_*)!?

いろんな可能性が襲ってくる。

 

山間部だけあって一度陽が山に隠れると
一気に辺り一面が暗くなって余計に不安が増してしまう。

 

すると、

パッ

と明かりがついて中からお姉さんが扉を開けてくれた。

 

どうぞ。

今日はミゲルポベダとトマティートのライブがあるって見たんですけど、、、、

あ、彼らは10分前に着いたわよ。どうぞ。入って大丈夫よ。

あ、、、はい。。。。。

 

自分のテンションとのあまり隔たりに、なんとなく肩透かしを食らってしまった。

あまりに慌てていたので気づかなかったけど、確かに建物も決して大きくはない。

というか、小さい。

 

中は小学校の体育館をふた回りくらい小さくした会場に、
パイプ椅子が大体100個くらい並んでいるだけで、
ステージは今にも校長先生が出てきてスピーチを始めそうな雰囲気。

 

10分もすると今までどこに隠れていたのか
徐々に地元民っぽい人が入ってきたんだけれど、
それまで自分が見てきたセビージャのライブ会場のいかにも
『フラメンコしてます』な客層に比べると拍子抜けするくらいのんびりしている。

 

要はめちゃくちゃ牧歌的な村とその村人なのだ。

 

そして予定時刻を30分くらいすぎて不意にミゲルが出てきた。

ペーニャなんかだとそこの偉いさんの紹介の後に
アーティスト!って感じで出てくるのが普通なんだけれど
それすら記憶にないほどフツーに出てきたミゲル。

白いスーツに黒シャツがキリッと映えている。

 

おおお!!ミゲルだ!!!

胸の中で大興奮の自分をよそに
周囲では地元の子供が走り回っている。

そして驚くことに大人もそれを結構放っておく。

 

そんな中でミゲルは、
会場が静かになるのを待たずにトナーを歌い始めた。

自分にとっては、本当に待ちに待った瞬間。

 

スペインに来て毎晩のようにフラメンコを探して歩く中で、
ミゲルの歌を『あんな歌は価値がない』と声高に一刀両断する人が結構いることも知っていた。

実際にアンダルシアでのフラメンコにほんの少し触れて
そういった意見が全く理解できないわけではなかったけれど、
やっぱり待望のミゲルポベダの歌は自分にとって格別だった。

 

身体中で染み込むように聴いた。

ざわついた周りを気にしない彼の集中力のせいなのか、
自分にもミゲルの声しか入って来ない不思議な時間の後、
拍手の中で一礼して席に着いた彼はゆっくり話し始めました。

 

内容はあまり聞き取れなかったけれど、
このライブを企画したアンダルシアの後援会のことやセロンのことに触れて
最後にトマティートのことを紹介して舞台に呼び、

シーンと緊張感のある空気が流れた後、、、

黒いスーツに身を包んだトマティートが出てきました。

 

ミゲルが好青年だとするなら、
トマティートは完全に大人の男でこんな質素な体育館の中でも
薄紫の照明が当たっていると錯覚するようなオーラが出ている。

そんなトマティートのイントロから2曲目のグラナイーナが始まった。

 

いつもCDでチクエロの伴奏で歌うミゲルしか聴いていなかった自分にとって、
トマティート以外には出せない、彼らしいとしか表現できない音色と
ミゲルの声の組み合わせは新鮮そのものでした。

 

来てよかったぁ

 

でもそんなこちら側の勝手な盛り上がりとは反対に
ライブはなぜか意外なほど淡々と進行していきました。

 

その証拠に今思い出そうとしても
最初の2曲と最後のブレリア以外の曲をどうしても思い出せないんです。

 

そんなライブでしたが、

見せ場は最後にやって来ました。

ブレリアです!!

トマティートがタパを始めた瞬間に会場が

グッと盛り上がったのがわかりました。

 

きたきたきた!待ってました!

ミゲルとトマティートがやると知って真っ先に思い浮かんだのがブレリアでした。

 

トマティートのあのブレリアにミゲルが入ったら、
一体どんな凄いことになるんだろうと想像してニヤニヤしていました。

 

ところが、曲が進むうちに

あれ?

思ったほど大興奮していない自分がいる。

 

こんなことを言うと怒られそうだけど、それが正直な気持ちでした。

 

そして、終演。

 

んんん。。。。

もちろんここまで来て
ミゲルとトマティートを聴けた満足感はあったんだけれど、

ガッツポーズをしようと待ち構えていたのに、
タイミングを逃したような、なんとも言えないモヤモヤが残りました。

 

自分は絶対にミゲルに話しかけようと決心していたのに、
そんなわけでなんとなく終わってすぐには駆け寄っていけなくて、
入り口で出待ちをしていました。

 

15分ほど待っても出てこないので、
入る時にいたお姉さんにミゲルはまだ出て来ないの?と聞くと

あら。もう帰ったわよ

と困ったような顔で言われてしまいました。

 

あああ。。。

なんですぐに寄って行かなかったんだ!

そんな風にしてこの小旅行は終わった。

 

終わったのは22時前だったけれど、
このセロンから出るバスは明日の朝までないのでどこかに宿を見つけるか野宿をするしかない。

 

幸運にもその日は田舎に行くとよくある
バルの2階が宿になっているタイプのオスタルに泊まることができた。

 

ところが、早速シャワーを浴びて横になっても全く眠くならない。

目が回りそうだった今日1日の事を思い出しながらも、
ずっと頭の中を巡っているのは、あんなにあっさり終わってしまった最後のブレリアのことだった。

 

本来、一番ワクワクするはずのブレリアを演奏する二人が
それほど楽しそうじゃなかったことが気になっていた。

なんでなんだろう?

仲が良くないのかな?

二人とも良いアーティストなのに。。。

 

結局、答えが出ないまま時間がたって
だんだんと賑やかになってきた鳥の声に気づいて外をみるともう夜が明け始めていました。

 

結局、それから何年もたって
なんとなくフラメンコを追っかけた美しい思い出っていうだけになりかけていたけど、

今にして思うことがあるんです。

もちろん仲が悪いなんて話ではないですよ。

そもそもフラメンコの土壌が違う2人。

 

しかも長年一緒にやっているわけでもなく、
この企画のために呼ばれてやってきた2人。

 

それぞれが素晴らしい表現を持つ2人が集まっても、
もし2人が見ている理想のコンパスが違えば
フラメンコを通しての会話もちぐはぐになってしまう。

 

そう思うと確かにライブの中のハイライトは
ミゲルのトナーとグラナイーナのイントロ、そしてトマティートのタパの部分でした。

つまり個人技の部分。。。

どんなに上手い人が集まっても会話がないフラメンコはつまらない。

 

それでは演者自身が盛り上がれる方が不思議だし、
見ている方にも伝わってしまう。

それはレベルは全然違うんだけど
フンダシオンの休み時間のブレリアも同じ。

一体感がないから本人たち自身もイマイチ盛り上がらない。

 

生徒レベルだと、
技術がないからねなんて言い訳できても、

 

自分の憧れのミゲルと、
名実ともに抜群のトマティートがギターだったからこそ覚えた違和感でした。

 

フラメンコで会話をすることの難しさと、だからこその面白さ。

 

そんな事を15年越しで感じさせてくれた経験でした。